北ヨルダン渓谷のベドウィンの村々を襲う組織的な暴力

2012年11月7日

ジフトリック村上空を飛ぶイスラエル軍用機

パレスチナを占領するイスラエル軍はエリアC(行政権・警察権ともにイスラエルが掌握)に住まうパレスチナ人たちを強制移送する意思を明確に見せつけた。

家や建物の破壊

バルダラ村では、占領軍は同日早朝ムハンマド・タウフィーク・サワフタのものである貯水タンク2つを没収し家畜小屋2軒を破壊した。

同じ頃、ベカオト入植地近くのヒルベト・フムサ村では、占領軍がイブラヒーム・アブデルアズィーズの自宅を破壊し、8人家族を力づくで追い出した。

午後3時頃、占領軍はアル・マーリフ村に入り、村の51家族のうち30家族に対し、来週11月8日から家屋の破壊を始めるという命令書を交付した。これは100人ものパレスチナ人をその土地から追放すると脅迫するものだ。

さらに、先週はずっとパレスチナ人ベドウィンの村々に対し強まる圧力が行使されるばかりであった。家畜や農具、29の貯水タンク、13の耕耘トラクター、小型ブルドーザー1台が違法な形で没収された。これらを取り返すために、持ち主たちは2500シェケル(5万円)から7500シェケル(注:15万円。2011年のパレスチナ人の1人あたりGDPは17万8千円*。つまりその約85%)の間の罰金を払わなければいけなかった。その上、占領軍の環境管理官が数多くの羊飼いに罰金を命じた。特にアロン街道沿いで、いわゆる「軍事封鎖区域」で、そのアパルトヘイト的街道を羊の群れが横断したとして罰金を命じられている。ことあるごとに、占領軍はパレスチナ人はパレスチナ人向けの横断エリアを使うべきだというのだが、それは実際には存在したことがない。

軍事訓練を機としてベドウィンコミュニティの不法な強制移送を強行

ジュネーヴ条約に背反することだが、イスラエル軍は明らかに3週間にわたるアメリカとの合同軍事訓練「厳粛なる課題」演習をヨルダン渓谷の植民地化を強化するための正当化に利用している。第四次ジュネーブ条約49条(注:防衛省のサイトで全文閲覧可)はすべての住民強制移送を禁じている。ただ完全に例外的な状況においてのみ、例えば占領地住民の安全や緊要な軍事的理由と言った、占領地の非戦闘員の移送が正当化されうるのである。進行中の軍事訓練は必要な行動ではなく、ゆえに占領下パレスチナのエリアCのベドウィンたちの計画的追放を正当化できるものではない。

2012年11月7日に破壊されたヒルベト・フムサ村の家屋

言うまでもなく「厳粛なる課題2012」はヨルダン渓谷を占領軍のための訓練場に変えた。占領軍は主にヨルダン渓谷北部の村々に影を落としている。それはイビジク、タヤスィル、アルマレー、アルファリシーヤ、アルハディーディヤ、ヒルベト、フムサ、ラスアルアフマル、であり、ヨルダン渓谷中部(例えばファサイイル)と同様である。数えきれないほどのジープとトラック、戦車、大型機とヘリコプターに、丘陵を丸々占拠する軍隊の宿営地。これらはその地域に生活するパレスチナ人たちを無視するのみならず、その存在を否定しようとしている。

隣り合って

連帯の中で、ヨルダン渓谷連帯委員会の有志たちは影響を被っている村々を訪ね、彼らが何世代にもわたって住んできた土地に留まるための闘いにしっかと踏みとどまれるよう支援を続けてきた。私たちの義勇兵たちは来る日々において村々の成員たちと共に並んで立ち、占領軍による人権侵害を記録し、イスラエルによる占領と抑圧を乗り越えるために、為された不正義への責任を果たすために行動していく。

*パレスチナ金融監督庁(Palestine Monetary Authority)のデータによる

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